「愛してる?」

しかし、かかりが深いならもっと難しい暗示に挑戦することにします。
再び、深層催眠(じゃないかなと思ってる)に入れ暗示を与えます。
その暗示は「愛してるしか言うことができない」と言うものです。

まずは、目の前のコップを指差してこれは何?と聞くと「愛してる」
アイスの食べ残しをを指差すと「愛してる」
いっしょに来た男性(上司)を指差して「彼をどう思う」
と尋ねると、急に彼女の反応が変わりました。

しゃべるのを必死にこらえています。
そのうち、足をじたばたさせて抵抗しています。
どうやら私がかけた暗示と必死に戦っているようです。(よっぽど言いたくないらしい)
手足でじたばたしていると突然、彼女の様子が変わります。

彼女は「解けた」嬉しそうに叫びました。
どうやら暗示に打ち勝ったようです。
見ているとその瞬間が確かにわかるのです。
あ、今解けたなって具合です。
人の心の反応の面白さを感じた瞬間でした。
(かかってるほうもかけてるほうも楽しい)

しかし、問題はそのあと起きました。
「アイスの食べかすを愛してると言えるのに、どうして俺には抵抗したんだ?」
といっしょに来た男性が言いました。
確かに気持ちは分かるけど・・・ しーらない!


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