「強敵・寝坊男」

昔お世話になった先生(合気道の師匠)から、朝寝坊男(毎日授業に遅れ、単位を落として留年決定してしまった)に、早起きできるように暗示をかけられないかと、お願いされて行ってきました。

話を聞いてみると筋金入りの寝坊男で、とにかく寝るのが大の楽しみで家にいるときは必ず寝ていて、お腹が空いた時だけむっくり起き出しては、人一倍食べて・食べて・食べてお腹いっぱいになったら寝るというすごい大物でした。

私が主体に練習しているのは、軽い催眠状態でリラックスして疲れを取ることだったので、どこまでできるかわからないが、できなくて当たり前だと思っている私にとっては、良い経験になるなと思い早速催眠誘導を始めました。

しかし、残念。どうしても集中力を持たせてあげることができず、本当に軽い催眠状態までしたかかりませんでした。
う〜ん、いつもと同じ程度だったか・・・残念!
感じとしては、手足の硬直やリラックス、体がポカポカ温まるぐらいまでで、とても深層催眠までは行きませんでした。

1時間かけていましたが、実は1回だけ深くかかったと実感(そばにいた恩師も)したときがあったのです。
それは、かけ始めの3回目ぐらいでした。
後になって、あの時深層催眠まで誘導しておけばよかったんだと気がつきました。

とても一日の催眠誘導では直せませんでした。(見習いだしね)
もしかしたら、誘導しているときに深くかかるタイミング?があるのではと感じましたね。
うーん、手ごわかった。もっと練習しなければ・・・

しかし、寝坊男の凄い所は、手が曲らない暗示をかけて手を自分で曲げることが出来なくても、
「そんなはずはない・そんなはずはない」
と否定しつづけるその根性です。

あんまりしつこいので、私もこれならどうだと
「両手が足にくっついて離れない」
「足は鉛のように重くて動かせない」
と暗示をかけしばらく置いときました。

結局、納得はしていない様子でしたが・・・
その心の持ちようというか信念があれば寝坊ななんか簡単に直せると思うのになー
寝坊男には、今回は降参です。

<寝坊男との対決はつづく・・・と思う>


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