今回は更に難しい暗示に挑戦してみました。
女の子のほうにかけてみることにします。(かかりが深そうに感じたので)
「目がさめると、自分の名前を忘れてしまいます」
かかったかどうかは、まだわかりません。
見習い「今までに自分の名前を忘れたことはありますか?」
女の子「えー、どうして、言えないー」
見習い「はい、こっちを見て」
見習い「これをあなたの頭に投げると名前が思い出せるよ」
すると、その玉(名前)が彼女の頭に入ると同時に一瞬のまばたきと頭が後ろにちょっと動いた次の瞬間
成功です。初めてにしては上出来じゃないですか。
そこまでかかれば後は簡単でした。
これだけで健忘(物忘れ)します。うーん、よくかかってる。
それは、名前を忘れる暗示です。
これがかかるとその相手は中程度の催眠状態ではないかと判断しています。
ます、深い催眠状態に誘導します。そこで暗示をかけ始めます。
「のど元まで出掛かりますが、どうしても思い出すことが出来ません」
「しっかり暗示を覚えてください」
「3つ数えます。3つ数えるとすっきりと爽やかに目がさめます」
「1・2・3、はい起きてください」
ちょっと飲み物を飲んだりして時間を置いて、さあ、後催眠暗示の効果を試します。
女の子「忘れたことはないです」
見習い「あなたのお名前は?」
女の子「・・・」
見習い「自分の名前を忘れたことありますか?」
女の子「ないです!」
見習い「じゃぁ、あなたのお名前は?」
女の子「・・・」「えっ、どうして、覚えてるのに」
見習い「あなたのお名前は?」
女の子「ここまで出掛かってるのに」
よし、のど元まで出掛かりますが、どうしても思い出すことが出来ない暗示がきいてるな!
そろそろ、解いてあげないとかわいそうなので、師匠のマネをして解いてみることにします。
見習い「ここに、あなたの名前があります」
目の前の空中で円を描く
丸く指すようにしたところを丸い玉でもつかむようにして、彼女の頭に向かって投げました。
見習い「はい」
女の子「あ、おもいだした」
二人も驚いています。私も驚いていますが・・・
「3つ数えると名前を忘れる」
さて、ここまでうまく行くとは思っていませんでしたが更に深度を深めて難しい暗示を挑戦してみました。
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