「頭痛治して!?」

さてさて、ちょうど生理痛を軽くしたところでお呼びがかかったようです。
2人目女性に交代です。

あれあれ、また何やれ調子のわるそうな顔してるぞこの子も・・・

見習い「どうしたの、どこか調子でも悪いの?」
女性2「さっきから、頭が痛いの」

頭痛いのって、おいおいこの店はいったいどうなってるんだい?
みんな具合悪い子ばかりかい?
私は医者じゃないぞ!

見習い「さっきの子が生理痛だったんだけど、催眠術で軽くしてあげたら喜んでた よ」
女性2「えー催眠術できるのー?こわーい」
見習い「別に怖くないよ、何かかけてもらいたいことない?」
女性2「それじゃ、頭痛も治せるの?」
見習い「かかれば治せるよ、試してみる?」
女性2「お願いします」

というわけで、交渉成立!今度は頭痛に挑戦です。
実は、催眠術をかける前に、きちんとした動機(頭痛を治したい等)があったがかか りやすいそうです。

本人(被験者)もかける内容が自分のやってほしいことだし、そのためにかけること を認識してかかろうとするので、より集中してもらいらすいのです。

見習い「まずは、かける前にかかりやすいかテストしますよ」
女性2「はい」

被験性のテストを早速やります。
ゆっくり、深呼吸して・・・
3つ数えます。3つ数えると、後ろに引っ張られます。
3・2・1、はい、後ろに引っ張られますよ。
女性2の体が後ろに傾く。どうやら被験性はありそうです。
被験性を確認したので、いったん起こします。

見習い「かかりそうだから、つづいてかけるよ」
女性2「お願いします」

さて、さっきは直接暗示(生理痛がなくなると直接的に暗示を与える)で行きましたが、そろそろ間接暗示(間接的な内容の暗示で問題点を解消させていく暗示)も練習しなければ、上達はできないなと思いつき、暗示を考えましたが、生理痛を不得意の間接暗示で治すのは、ちょっと難しかった。

早い話、暗示の内容が思いつかなった。
仕方がないので、結局いつも通り弛緩法(簡単に言うとリラックスさせる)でのリラックスから始まり、階段降りで進化させ、直接暗示で頭痛を治すことにしました。

3つ数えると、深い催眠に入ります。
3・2・1、もう深い催眠に入りました・・・

3つ数えます。3つ数えると体が暖かくなります。
3・2・1、体中が温かくなってきました・・・

3つ数えます。3つ数えると体が軽くなってきます。
3・2・1、体が軽くなってきました・・・

3つ数えます。3つ数えると疲れが取れてきます。
3・2・1、体の疲れがすっきりと取れてきました・・・

首の力が、抜けてきます・・・
頭の痛みが、さらさらと抜けて行きます・・・
全身リラックスして、とても気持ち良い感じです・・・

見習い「体は温かくなりましたか?」
女性2「はい」
見習い「体の疲れは取れましたか?」
女性2「はい」
見習い「体は軽いですか?」
女性2「はい」
見習い「頭痛は取れましたか?」
女性2「はい」

よく、かかってるなー。
全身力が抜けて、リラックスできているのが分かります。
これは、効いてるな!起こしてみよう。

見習い「3つ数えます。3つ数えると気持ちよく目がさめます」
見習い「3・2・1、起きて!」
女性2「はい、起きました」
見習い「どんな感じだった?」
女性2「気持ちよかった」
見習い「体調はどう?」
女性2「軽い感じがする。調子良いよ」
見習い「頭痛は治ったかな?」
女性2「あっ、本当だ。痛くなくなっちゃった?」
見習い「よかったねー」
女性2「あれー、本当に治ったよ!」

今日は、うまくかかるなー。いや、よくかかる子が回ってくるなー
あれ、また交代ですか?
じゃ、乾杯またかけてくださいねーって、おいおいかけ終わったらいいタイミングで交代するなー
次の子も早速挑戦してみますが、今度は被験性が低く失敗に終わり、初めてお話タイム。

最後に来た4人目は、ちょっと疲れてきたので、手足が動かない暗示で軽く催眠術を体験してもらって終わりました。

あっという間に、1時間たちましたね。
あー疲れたって、しかしウーロン茶1杯しか飲まなくて、頭痛や生理痛まで治して1時間で12,000円とは納得いかないだろー。
こっちが、ご馳走してもらいたいくらいだよ。まったくね。
┓(´ー`)┏ ふー


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