「ディズニーランド貸切だ?」

久々に、クラブに飲みに行って、お姉さんたちにかけてきました。
上野にあるお店です。仕事仲間に行きつけのお店があるからと誘われて行ってみました。
大体この手のお店は1時間単位だから、何人着いて、そのうち何人にかけられるかが勝負です。
別に、誰かと勝負してる訳ではありませんけど・・・

さて、一人目が来ましたよ。
名前は、Rinさんでーす。
適当に乾杯してから、とっとと本題に入ります。
催眠術の話題には、それほど関心がない様子でしたが、とりあえず被験性を試してみることになりました。

3・2・1、うーん、まずまずの反応かな?
とりあえずは被験性ありなので、続きをと思った瞬間、お呼びがかかってしまいました。
残念、一人目はおしまいです。

続いて、二人目が登場です。
名前は、Makiさんだそうです。
早速、話をするとぜひかけてほしいとの事。
でもでも、君の目には「信じてないわよ」って書いてあるぞ!
興味はあるけど、信じてないタイプだね、これは・・・
ところが、被験性はばっちりだねー

ようし、まずは
見習い「手が動かない」
Maki 「あれ?動かせないよ?」
見習い「3つ数えると、動かせる、3・2・1」
Maki 「今、腕が動かなかったよ」
見習い「今度は、手足が動かない」
Maki 「・・・」
見習い「どんな感じ?」
Maki 「あれっ?」
見習い「動くかな?」

Makiさんは、首を横に振る
おー、かかりがいいなー

見習い「元に戻してほしい?」
Maki 「うん」
見習い「3つ数えると、動かせる、3・2・1」
Makiさんがほっとした顔をする。

よし、Makiさんはこのまま深層催眠まで誘導してみよう、と思った瞬間、Makiさんご指名です。
これからという時に、残念。
もっと、テンポを早く攻める事にしなくちゃだめだ。
このままでは、負けてしまう?

三人目は、ちょっと小柄な子だな。
えーっと、名前がAoiさんとは、どこの店でも一人は必ずいる名前だね。

よし、有無を言わさず誘導しよう。
というわけにも行かないので、軽く催眠の小話を一つ・・・
で、Aoiさんは是非ともかけてほしいというわけなので、早く、深く、楽しくかけますよー
被験性を見ると、ソファーにぶつかるぐらい引っ張られています。
すごい、被験性だ。
お持ち帰りして、デモに使いたいぐらいですね。

一気に、行くぞ!
見習い「こっちを見て、ハイ眠って!」
Aoiさんは、ゆっくり体の力が抜けていき、催眠状態に入りました。

見習い「目を覚ますと、自分の名前も、お店の名前も思いい出せない」
見習い「3・2・1、起きて」
見習い「気分はどうですか?」
Aoi  「うーん・・・」
見習い「あなたのお名前は?」
Aoi  「えっ」
見習い「あなたのお名前は何ですか?」
Aoi  「えー・・・」
見習い「どうしたの?名前思い出せないの?」
Aoi  「思い出せないー?」
見習い「困ったね」
Aoi  「困ったよー」
見習い「思い出したい?」
Aoi  「うん、思い出したい」
ところが、そうはいかないよー

見習い「こっちを見て、3つ数える」
見習い「年齢も住んでいる所も何も思い出せない」
見習い「3・2・1」
Aoi  「えー・・・」
見習い「どんな感じ?」
Aoi  「・・・」
見習い「あなたのお名前は」
Aoi  「うー・・・」
見習い「あなたの本名は?」
Aoi  「・・・」
見習い「お店での名前は?」
Aoi  「・・・」
見習い「家はどこ」
Aoi  「えー・えー」
見習い「年はいくつ」
Aoi  「うーん・・・」
見習い「何か答えて」
Aoi  「・・・」
見習い「大丈夫?」
Aoi  「ううん・だめ」
見習い「思い出したい?」
Aoi  「出したい」

ちょっと、やりすぎたかな?
一気に、こんなに健忘(ど忘れ)させたのは初めてです。

見習い「こっちを見て、3つ数える」
見習い「3つ数えると、全部思い出す」
見習い「1・2・3」
Aoi  「おー・思い出した」

よかった、よかった、だいぶ練習させてもらったので、お礼をしなくちゃね。
見習い「Aoiさんは、何か見たい夢はあるかな?」
見習い「練習台のお礼に、かなえてあげるよ」

Aoi  「彼とデートの夢が見たい」
見習い「どこに、デートしたい」
見習い「どこでも、好きなところに連れて行ってあげるよ」
見習い「南の島でも、北極でも、どこでもいいよ」
Aoi  「ディズニーランドがいいな」
見習い「了解しました。それでは、楽しいディズニーへのデートに行こう」
見習い「眠って!」

かかりの深いAoiさんは、これだけで催眠に誘導できます。
よーし、ディズニーランド貸切で、デートさせてあげよう。
3つ数える、3つ数えると大好きな彼とディズニーランドの前にいます。
3・2・1
朝一番で、ディズニーランドの前にいます
大好きな彼と二人っきりです
今日は、ほかに誰もいません
二人っきりの貸切ですよ
さー、ディズニーランドに入りましょう

見習い「では、はじめにカリブの海賊に行くよ」
Aoi  「うん」

さて、困ったなー。どこでもとは言った物の、ディズニーのようなアトラクション物でくるとは思わなかった。
どこまで、イメージを与えるか、細かいところまで伝えるのか、それとも乗りました・降りましたでいいのかな?
ええーい、できるとこまでやってみよう。

パスポートを見せて、中に入ります
アトラクションの説明をお姉さんがしてくれています
彼と一緒に乗りましょう
いろんな海賊が、左右に現れています
宝の山もありますよ
とっても楽しい気分です
お、大砲を撃ったりしてますよ

うーん、こんな親切に説明できるほど、見習いがアトラクションを覚えてないよ。
時間もないことだし、どんどん行こう。

見習い「次は、何に乗りたい」
Aoi  「ジャングルクルーズ」

さー、ボートがジャングルの中を進んでいくよ
原住民がいるぞ
像もこっちに水をかけてくるよ
おっと、滝だー
あー楽しかった

だんだん、つらくなってきた。
もしかしたら、見習いは、ディズニーでバイトができるぐらいセリフがいえるかも?

見習い「さーて、次はどうする」
Aoi  「ホーンデッドマンションに行く」

入り口を入ると、暗い雰囲気です
部屋の中に、案内されました、すると部屋が降りているのか、上っているのかわからないけど部屋が動いているような感じがします
さー、乗り物に乗りましょう
今日は、彼と二人っきりのディズニーランド貸切ですよ
二人の席の間に、お化けが乗ってきました
いろんなお化けが、いますよ
さー、終点です
降りて次に行きましょう

次に行きましょうって、もーめんどくさくなって来たから、そうだ、お昼にしよう。
そのほうが、説明が楽だ。

見習い「そろそろお昼です、おなかも大分すきました」
見習い「彼と一緒に、おいしいご飯を食べましょう」
見習い「何が食べたいの」
Aoi  「ハンバーグ」
見習い「よし、おいしいハンバーグを食べに行こう」
見習い「彼と一緒に、おいしく食べてます」
見習い「おいしい?」
Aoi  「おいしい」

さあ、食事も食べ終わりました
彼と二人で、楽しくディズニーランドで遊んでいます
しかも、貸切ですよ
時間も大分過ぎました
夜のパレードの時間です
二人だけのために、パレードが進みます
とっても、きれいですよ

やっと、全部のアトラクションを乗りました
今日は、とっても楽しかったですね
彼も楽しそうにしてますよ
いっしょに帰りましょう

見習い「3つ数えます、3つ数えると元の世界に戻ります」
見習い「1・2・3」
見習い「起きて!」
見習い「どう、楽しかった」
Aoi  「楽しかった・・・」眠そうに答えます
見習い「どこに行ってたの?」
Aoi  「彼とディズニーランド」
見習い「どうだった」
Aoi  「二人だけだった・・・」
見習い「ずっといたの?」
Aoi  「一日中いた」

よっぽど、かかりがよかったのか、さっきまでディズニーランドに彼といたのに、どうしてここにって感じの表情でした。
実際、この暗示は10分ぐらいしかかけていませんが、Aoiさんには丸一日に感じたんでしょう。
もっと、詳細な感想を聞きたかったのですが、ここでタイムオーバー。
延長料金まで払って、夢を見させるのはやめておきましょう。

あーあー、たまには見習いも、いい夢見させてもらえないかなー。
かわいい、女の子に・・・


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