いろんな人に催眠術をかけていると、いろんな反応に出合います。
まず、カがぬけるタイプは、(1)いねむりのようにうつろぐ、(2)フラ
フラする、(3)ぐったりする、(4)倒れる、の4つのタイプです。
カが抜けるタイプの被験者は、反応が比較的判りやすいのですが、難かしい
のは反応が少くないから、かかりが残いとは限らない場合がありました。
ここで、女性被験者ならではの反応をいくつか紹介しましょう。
中でも、あそうなんだと関心?した反応を1つ。
フラフラとカが抜けてきて、座った姿勢で頭が下にうなだれてきたので、窮
屈な姿勢になるのを、ささえようと額に手をあてた瞬間、彼女が突然話しだ
しました。
誘導を行う時、パスといって被験者の体に触れる行為を意識的にするんですが、触れる場所や触れ方にも気を付けてはいるのですが、眉毛までは気がつきませんでした。
かけた瞬間、カがぬけて倒れる人、目を開けたまま暗示にかかる人、微動だ
にしない人とさまざまです。
1)〜(4)は、反応の度合いです。
(3)ぐったりする、(4)倒れるタイプは、大抵よくかかります。
微動だにしないタイプは、見習いの経験からすると、深くかけてみないと判
りません。
ここでのタイプは、(1)ほとんどかからない、(2)軽くかかるです。
ス力ートをはいた被験者の場合、よくあるのは、カが抜けてきた時に足が開
かないようにカを入れたり、スカートを手で押さえたりします。
以前、女性にかけた時のことでした。
眉毛が、眉毛が・・・
そうです、彼女は自分で書いた眉毛が、消えてしまうと言ったのです。
催眠誘導されている最中でも、気にするということはよっぽど眉毛を気にしているんでしょうね。
勉強になりました。
催眠誘導をする前のラポール(信頼される)のために、パスをとるのです。
パスをする時は、見習いの場合だいたい肩が多いですね。
次に背中と腰です。
触られるのを嫌がる方もたまにいるので、一声かけてからのほうがいいようですね。
男性では、あまりパスをとることを気にする方はいないようです。
女性に触れる時には、気をつけましょう。
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