「かかる人かからない人」

さてさて、久々の練習です。
その昔、かからなかったチカりんとその友達カオりんの二人です。
かからない人(チカりん)の再挑戦シリーズですが、う〜ん、がんばってみましょう。

実はカオりんは、先日軽く誘導したところかかりがよさそうだったので、二人を見比べれば何かわかるのではないかと思って呼んでいただきました。

とりあえず、被験性を見てみますが、大方の予想通りカオりんしか被験性が見られません。
チカりんは、「男性が後ろにいます」といっても想像できていないようです。
というか、最初から笑っちゃってますね。
参ったなこりゃ!
被験性を見るための有りとあらゆる方法を試してみましたが、どれも反応は今ひとつです。
見習いがほかの人に催眠誘導をしているのも見ているし、ラポールができていないようには感じられないのですが・・・
う〜ん、動機付けが足りないのかな?

見習いは、まだまだ未熟者なので、かかりやすいカオりんに選手交代してもらって、続きを行きましょう。
今まで、文章ばかりで実際誘導している様子を今回から少し写真にとって載せることにしました。
文章を見るよりは、様子が少しはわかるかと思います。
まずは、比較的簡単な暗示から行くことにしましょう。

カオりんは、とっても被験性が高かったので、暗示がきちんとかかります。
では、ソファーに座ってもらいます。
よくかかるのでいきなり暗示をかけます。

手が頭にくっついた 見習い :両腕が重くて上がらない!
カオりん:・・・
見習い :腕を上げてみて
カオりん:重くて上がらない
見習い :3つ数えると元に戻ります、3・2・1
カオりん:あっ、重くて上がらなかった

見習い :今度は、左手が頭にくっついて離れない
カオりん:あれ、手が離れない
見習い :右手も頭の上にくっついて離れない
カオりん:・・・
見習い :本当に離れない?
カオりん:離れない

見習い :本当に離れないか、チカりん試してみて
チカりん:ほんとに離れないの?
チカりんがカオりんの手を引っ張って確認します。
カオりん:痛い!
見習い :どんな感じ?
カオりん:くっついたまま引っ張れれると痛い!
見習い :3つ数えると、元に戻ります、3・2・1
カオりん:離れなかったよ

離れない まるで見本のようによくかかりますね。
やらせじゃないですよ!
お次は、名前の健忘を試してみましょう。
まずは、催眠誘導をして暗示を与えます。
名前の健忘ですので、「自分の名前を忘れてしまいます」と暗示を与えます。
いったん起こして、暗示の効果を見てみることにします。

見習い :起きて!
カオりん:・・・(眠そうな顔で)
見習い :どんな感じ
カオりん:眠い
見習い :あなたのお名前は?
カオりん:・・・
見習い :あなたのお名前は何ですか?
カオりん:あれ・・・
見習い :どうしたの?
カオりん:言えない
見習い :忘れちゃったの?
カオりん:・・・(キョトンとした顔で)
チカりん:名前忘れちゃったの?
カオりん:言えない
見習い :ハイ、こっちを見て
見習い :チカりんのおでこにあなたの名前があります
見習い :おでこにキスすると名前が戻ります
チカりん:えー、恥ずかしいな〜
見習い :キスすると名前が戻ります
カオりん:ちゅ
チカりん:名前は?
カオりん:カオりん(ちゃんと本名言ってます)

思い出せない そこで安心しちゃだめだめ
見習い :名前が思い出せない
カオりん:・・・
見習い :あなたのお名前は?
カオりん:思い出せない
チカりん:本当に?
カオりん:言えない

見習い :こっちを見て、私の手にボールがあります
見習い :この中にあなたの名前があります
見習い :床に転がしますから、拾って頭に入れてください
見習い :そうすれば、名前が戻ります
見習い :転がすよ

チカりん もちろん、玉はイメージなので、カオりんにしか見えません。
床での転がり方も、カオりんのイメージなのでどこに転がっているのかは、見習いたちにはわかりません。

カオりん:(いそいで玉を拾って頭に入れる)
見習い :あなたのお名前は?
カオりん:カオりん(くどいですけど本名言ってます)

女の子に、暗示を沢山かけるのと疲れてしまうので、今日はこの辺で終わりにしましょう。
最後は、暗示にかからなかったチカりんのアップで練習を終わります。
くやしいなー、でもまったく受け付けないとはね。


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