「今度こそ自己暗示」

以前にも書きましたが、見習は自己暗示が苦手でした。
しかし、自分自身に催眠をかけて、自分をコントロールできればと思うことは、みなさんだってよくありますよね。
そこで、最近は自らを制御できるように、鍛錬(そんなに真面目にやってませんけど・・・)を始めました。
少しですが、成果が見られたので今回はそれを簡単に紹介しましょう。

見習いは典型的ですが、差し迫った状態にならないと何事もやろうとしないタイプなのですが、そこを曲げて練習してみました。
まずは、いちばん簡単な自己暗示の練習です。
自分の手が、重い、軽い、両手がくっつくといった暗示です。

自分が暗示を受け入れやすい状態にします。
ここが自分でやってみる場合に、分かり図らいところです。
見習い自身は、どういう環境が一番いいのか?
ま、考えるとめんどくさいので、自分は催眠術師なんだから、どこでもできるはずと考えることにします。
ゆっくり深呼吸をした後、目をつぶって額の辺りに神経を集中して、自分の呼吸をゆっくり整えます。
見習いの場合は、このまましばらくすると、自分の鼓動が聞こえて(感じて)くるので、その状態で暗示を始めます。

1.「両手が重い」と暗示をかけると、重さという感じまではないが、両手が下に下がっていく感じがして、実際に腿にだらんと置かれたようになる。
2.「両手が軽い」と暗示をかけると、軽さは感じないが手が上に向かってゆっくり挙がって行く。
3.「両手がくっつく」と暗示をかけると、両方の手のひらがゆっくり内側に向かって行き、手のひら同士が合わさる。
4.「首の力が抜ける」と暗示をかけると、頭がゆっくりうなだれてくる。
5.「上半身の力が抜ける」と暗示をかけると、ゆっくりと上半身がうなだれていく。
6.「全身の力が戻り、すっきりと目が覚める」と暗示をかけると、体をゆっくり起こし目が覚めた。
うーん、練習の第一弾としては、こんな感じでいいのではないかな。

しかし、これでは何の役にも立たないので、もう少し実践向きな練習をしなければと思っていた矢先、そのときは着ました。
頭が痛い、そう頭痛です。
段々頭が痛くなってくるではないですか。
他人の頭痛を治すことができるのだから、自分だってできるかもしれない。
と思いながらも、頭がズキズキ・・・
これじゃ集中できやしない。
それでもやってみる価値はあるので、早速暗示をかけてみましょう。ズキズキ・・・
自分の額に手を当てて、目をつぶり頭がいたのを我慢しながら暗示を始めます。

「3つ数える」
「3つ数えて額から手を離すと、頭が軽くなり、すっきりとさわやかに目が覚めます」
「3・2・1」
おぉー、目の前が明るくなったぞ!
しかも、頭痛が微塵も感じられない!
すごい、すごいぞ見習い催眠術師
こりゃー便利だ
頭痛薬を持ち歩いているようなもんだ
後は暗示がどのくらい頭痛を抑えてくれるか、それとも暗示で頭痛が直ってしまったのか?
その日は、結局頭痛はなくなり、翌日も何事もありませんでした。
副作用もないし、瞬時で直る?とは、みなさんもぜひ体得するのをお勧めします。

さて、またゴルフの話になりますが、冬のゴルフは寒い。
体も硬くなるし、腰も回らない。
さあ、今度は暗示で自分の体温を上げて寒さを忘れよう。
という訳で、今度は体温を調節する暗示の挑戦です。

手足が暖かいなどの暗示は初歩の初歩。
きっとうまくかかるはず
今日は北風が強い寒い日ですが、見習いだけは体がぽかぽかでプレーしようという作戦です。
うー寒い。ブルブル・・・
さっさと暗示を始めよう。
「3つ数える」
「3つ数えて額から手を離すと、全身が温かくなり、寒さを感じなくなる」
「3・2・1」
・・・・・・

ブルブル、おー寒い。
あれ、やっぱり寒い。
寒い・寒い・寒いー。
失敗だー、ぜんぜんかかってない。
なぜ、かからないんだー

結局、北風もやまず、震えもとまらず、スコアーも寒いままのホールアウトとなりました。
体温の調節を自分でやるのはまだ無理のようです。
被験者相手には、体温を簡単に上げることができるのに、うーん修行が足りん!

自己暗示の鍛錬を更に続けなければ・・・
皆さんは、自己コントロールしようと思ったら何をしますか?

あきらめずに練習すれば、きっとできるはず。
これからは、もっと暗示の内容に重点を置いて練習していきます。



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