「催眠術師への相談事」

見習いは、アマチュアとして催眠術を楽しんでいる一人です。
とはいえいろんな方からメールを頂きます。
もちろん相談事ばかりですけど・・・

そこで今回は、相談事のベスト3の紹介です。
@失恋相談:圧倒的に多いです・・・
A恋愛相談:意外に多いんです・・・
B病気相談:みんな悩んでます・・・

無料相談所ではないんですが、困っているなら助けましょうというお節介な見習いは、出来る限りのアドバイスをしています。
ここで重要なのが、見習いはかならず催眠術をお勧めしないという点です。

「失恋の痛みに耐えられないので記憶を消して欲しい。」が一番の相談内容です。
そんなとき見習いからのアドバイスは
『記憶を消すことは出来ません。忘れて思い出せなくすることは可能です。』
『でもどんな別れ方をしたにせよ、愛した人のことは消したり恨んだりせずに大切に思って欲しい』
と返事をしています。

二番目に多い相談内容は「別れた相手を取り戻したい。」です。
別れを切り出された相手に暗示をかけて愛を取り戻したいという訳です。
そんなときの見習いのアドバイスは
『相手があなたに自分を嫌いになる暗示をかけようとしたらどうしますか?』
落ち着いて考えればわかる簡単なことも、失恋のショックで冷静さを失っているだけですよ。

三番目に多い相談内容は「上がり症を治してください」です。
人前でしゃべれない、人と上手く接することが出来ない、震えてしまうなどです。
このあたりでやっと催眠を使うかどうするかを考えるボーダーラインになってきます。
基本的にはリラックスの方法をアドバイスしています。

四番目に多いのは「うつ」です。
うつが重いにもかかわらず、連絡して来る方には出来るだけアドバイスをしています。
とはいえアドバイスには見習いも非常に気を遣っています。
本来は見習いの様な素人が相談を受けるべきではないのかもしれません。
お勧めの本や先生を紹介することを基本にしています。

なんだ見習いは誰にも催眠術をかけていないんじゃないかとご指摘があると思いますが、その通りなんです。
催眠誘導は確かにいろいろな効能があり幅広く使用できると思っています。
しかし現実はそんなに簡単ではないんです。

見習いが相談事を受けて催眠誘導を出来る方は、非常に条件やタイミングがあったごく一部の方だけです。

催眠術を魔法のように考えている方がいるようなので、誤解を解いておくことにしましょう。
催眠術は、かかる人もかからない人も普通にいます。
有料無料問わず、1回で治ったり解決できるとは限らない。
催眠術師の技量は、現在正確に計る手段がない。
催眠術に関する免許や卒業証書は、参考にしかならない。

こんな書き方をすると苦情が来そうですが、見習い自身、師匠に習った内容と出版物による知識しかなく、一つの資格もありません。

ただ見習いには、相談も施術も無料ということで問い合わせを頂きますが、みなさんが期待するほどの術を持ち合わせている訳ではないんです。
出来ることなら、仕事の合間に悩んでいる人を催眠術でさっと直せたらどんなにすばらしいことか・・・

見習いも皆さん同様、失敗して、後悔して、悩んで、経験して、勉強して、進んでいる最中なんです。
悩み事の答えは、見習いがもっているのではなくて、皆さんの中にあるんです。

人を好きになるのも順調、恋人になれるのも順調、結婚できるのも順調、別れるのも順調なんです。
初恋以外は順調に別れてきた経験が、次の出会いと愛に生かされるんだと思います。
だから結婚しても別れても順調なんです。

人間は死ぬまで生きてます。
別れるまで一緒です。

結果が出るまでいろいろ頑張ってみることが大切な気がします。
結果を恐れていては、それまでずっと苦しみ悩むことでしょう。
意外と失敗しても大丈夫なんだと言うことに気が付きましょう。

見習いも沢山の失敗の山を乗り越えて、催眠術師をやってますからね。
暗黒面の誘いに気をつけながら・・・



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